ソフトバンク 大船渡・佐々木指名へ初志貫徹「計り知れない魅力」

2019年10月01日 16時30分

ソフトバンクの“佐々木愛”はいちずだ

 やはりビッグな夢を追うことになりそうだ。17日のドラフト会議に向け、ソフトバンクが163キロ右腕・佐々木朗希(大船渡)への“思い”を募らせている。

 ソフトバンクは「目指せ世界一」の旗印のもと世界戦略を進めており、今季は昨年の米ドラフトで1位指名されたカーター・スチュワート投手を獲得した。日本一を自負する福岡・筑後市のファーム施設での育成も本格スタートした。

「体が出来上がったらどれだけの球を投げるのか」(球団幹部)という点で同じ魅力を持っているのが佐々木で、フロントの一人は「日本人の最速どころか、もしかしたら夢の170キロも投げられるかもしれない。将来的に世界でもトップクラスになる可能性を秘めている投手」と賛辞を惜しまない。

 気になる点はある。今夏の岩手大会決勝は故障の心配から登板回避。先のU18W杯では右手中指の血マメが原因で大会を通じて1イニング、19球しか投げられなかった。前出のフロントも「悪い方に出れば故障ばかりになってしまい、投げたらすごいけど…というタイプになってしまうかもしれない」との懸念を口にする一方で、それを差し引いても「とんでもない選手になるという期待が持てる」と力を込める。

 現場の本音は「シーズン、ポストシーズンと多くの試合数を戦って故障者も出る。毎年優勝を目指すとなれば即戦力の指名が必要不可欠になってくる」。今季も甲斐野や高橋礼ら大卒1、2年目の投手が大きな戦力となっており、地元・九州出身の即戦力右腕である森下暢仁(明大)や、高校生でも今夏甲子園の準V右腕で完成度の高い星稜・奥川を推す声もある。

 それでもフロントの評価は不変だ。永井編成部長も一般論と前置きした上で「将来どうなるのかという計り知れない魅力がある」と話す。他球団の出方はともかく、ソフトバンクは佐々木の最大値にかけることになりそうだ。