巨人のセ・リーグ優勝祝賀会兼クライマックスシリーズ激励会が30日、都内で行われた。

 会の冒頭で、久々に渡辺恒雄・読売新聞グループ本社代表取締役主筆(93)があいさつ。足元がおぼつかない理由を「ひざをひねっちゃって。(自宅の)自分の部屋でメイドに突き飛ばされてひっくり返った。その時やられたんです。どっかの週刊誌に『転ぶ場所は屋外じゃなく、会社か自宅の部屋』と書いてありました。年寄りの方はご注意されますように」と説明して笑いを誘いつつ「今日の祝賀会、実はちょっと気持ちが重い。まだ年内にいろいろ勝負が残されているからであります」とチクリ。まだ喜ぶには早いとばかりにゲキを飛ばした。

 これには原辰徳監督(61)も「主筆のあいさつの中でもう少し褒めてくれるのかなと思っておったんですが、あまりお褒めの言葉がなかったということが明日へのエネルギー、まだまだ大きな山があるということを、さらに強く決意しております」と表情を引き締めた。

 その後、選手へのインタビューに移ったが、そこで思わぬ“舌戦”が。エース・菅野と今季15勝の山口が揃って壇上へ。山口がクライマックスシリーズ(CS)ファイナル初戦の先発が濃厚であることを問われると「やることは変わらないのでしっかり一戦一戦、大事に戦っていきます。後ろにエースの智之が控えてくれてますので、楽に投げていけます」と突然“振って”きたのだ。

 これに菅野は思わず苦笑い。「結構『初戦』って言われてますけど、初戦って一番楽に投げられるんじゃないかなって僕は思っているので。アドバンテージが1勝あるので。俊さんもプレッシャーなく投げられると思います」と“応戦”したが、山口は容赦なく「しっかりきついところでエースには投げてもらいたいと思います」とやり返した。

 これには、さすがのエースもタジタジ。腰痛で16日に登録を抹消。CSでの復帰も微妙な状況だけに「僕…まだ(復帰の)メド立ってないんで」と苦笑いだったが「でもマウンドに立たなきゃいけないと思っているので、どんな形であれ、早くマウンドに立ちたいです」と完全復帰に向け決意を新たにした。