V西武 ドラフト戦略成功にニンマリ

2019年09月28日 16時30分

 西武が今年も圧倒的な攻撃力でパ・リーグ連覇を遂げた。

 チーム打率2割6分5厘、174本塁打、134盗塁での756得点は昨年の同打率2割7分3厘、196本塁打、132盗塁での792得点と遜色ないもの。チーム防御率は2年連続リーグ最下位(昨季4・24、今季4・35)だったもののそれを埋めて余りある圧倒的な得点力だった。

 そのスタメンに座ったのは主に純国産の9人。その全てが生え抜きのドラフト上位指名選手で固められている。

 秋山(2010年3位)、源田(16年3位)、森(13年1位)、中村(01年2巡目)、栗山(01年4巡目)、外崎(14年3位)、山川(13年2位)、木村(06年高校1巡目)、金子侑(12年3位)。中村、栗山が指名された01年ドラフトは大学、社会人を対象に自由獲得枠制度が設けられていたため、同枠で細川(現ロッテ)を獲得した西武に3巡目指名権はなく栗山が実質3巡目と見ると、9人のスタメン全員が上位指名選手ということになる。

 西武では「(3位までの)上位指名がきちんと主力になってこそのドラフト戦略。特に1位は外してはいけない」という不文律がある。ゆえに下位指名の当たりはあくまで「もうけもの」で、上位3人がモノにならず下位から主力が出てくるようなドラフトは「失敗のドラフト」と位置付けられている。

 その意味でいえば現在のスタメンを形成するここ18年間のドラフト戦略は他球団の追随を許さず、渡辺久信GMも「ウチはスカウティングもいいと思うし、しっかりと若手が成長してきている」とチームの心臓部であるスカウト部門に全幅の信頼を寄せている。

 その上で今季から3年計画で底上げを図る若手投手育成については「去年も今年もピッチャーがいないと言われながら9月に成果が表れてきた。来年がすごく楽しみ。順調にドラフト1位(高橋光、今井、松本)が出てきてくれている。野手陣に助けられている部分が多分にあるけど、その中で屈辱も味わいながら経験を積んでいかないと投手は育たない」と投手王国再建に向け確かな手応えを感じている。

 強力野手陣に育てられた若手投手陣が来季以降、一気に開花すれば西武の令和は第2の黄金時代幕開けとなりそうだ。