【デスクと記者のナイショ話】

 デスク:韓国で行われたU18W杯の日本代表メンバーで、なんでも中日が12球団で一番不人気だそうだぞ。なんでそんなに中日は嫌われているんだ。

 記者:やっぱり、元監督でGMだった野球評論家の落合博満氏の影響がまだ残っているのではないかと言われています。

 デスク:落合氏はすでに2017年1月末で球団を退団しているのに、オレ竜の負のイメージがいまだに残っているというのか。

 記者:はい。GM時代は野球協約の減額制限(1億円以下は25%)いっぱいの大幅減俸を毎年のように行っていましたからね。ドラフト1位だろうが、新人選手だろうが、1年目から結果を出さないと容赦なし。その激しいコストカットぶりが当時は話題になって、ベテランを優遇して、若手を冷遇するという球団イメージを持たれてしまったところはあります。

 デスク:10年ドラフト2位の吉川大幾(現巨人)が高卒4年目なのに戦力外が通告されたこともあったな。

 記者:監督時代は09年のWBCで中日ナインの“選手派遣拒否”騒動で物議を醸したこともありましたしね。いつの間にかアマ選手の間では「中日を除いた11球団オッケー」と揶揄されてましたし。

 デスク:実際、今の中日はどうなんだ

 記者:今季から与田監督が就任して明らかに変わりました。ドラフト2位・梅津が4勝、同3位・勝野が1勝したり、いずれも高卒2年目ながら山本は3勝、清水も2勝しています。特に高卒3年目の藤嶋は21試合連続無失点など31試合に登板して14ホールド、防御率2・57と大ブレークしました。

 デスク:新人や若手にもチャンスをバンバン与えているよな。

 記者:野手でも高卒1年目の石橋や高卒2年目の伊藤康、高卒3年目の石垣も積極的に起用しましたしね。そして27日の広島戦(マツダ)から満を持してドラフト1位・根尾が一軍デビューします。若手でもチャンスをもらえるいいチームだと、早く気づいてほしいですね。