広島・石原が語ったG阿部への感謝

2019年09月27日 16時30分

石原慶幸

 広島の現役最年長・石原慶幸捕手(40)が26日、今季限りでの引退を表明した巨人・阿部へ向け、本紙を通じ感謝の思いを明かした。

 3位の広島は27日の中日戦(マツダ)に勝てば、4年連続のCS進出が決まる。ペナントレース最後の大一番に先発するのは左腕エース・ジョンソン。女房役はもちろん石原だ。「勝てば決まるんだしね。そうなるように、ラストの試合、一丸となって決めたい」と意気込みを語った。

 阿部の突然の引退表明は、チームの垣根を越えて広島のベテランの心も揺り動かした。

「大学時代から縁があって、プロに入ってからも声を掛けてもらっていましたし、ひとつ上の先輩ということで尊敬、憧れ、という選手でした。自分の中ではずっと“キャッチャー・阿部慎之助”。言葉が合うかどうか分からないけれど、寂しいですね。ただ体がしんどいとは聞いていたので『お疲れさまです』と言うべきなのかな」と、慎重に言葉を選びながら先輩捕手への思いを口にした。

 同リーグの捕手として長年しのぎを削ってきたが、石原にとってはずっと遠い目標だった。

「ライバルなんておこがましい。それじゃダメなのかもしれないけれど、自分とはあまりにレベルが違ったから」

 世界一に輝いた2009年のWBCでは同じ日本代表に。食事も共にするなかで学んだのが勝利への執念だった。

「阿部さんはどうすればチームが勝てるか、そういう話ばかり。自分どうこうじゃなく、常にチームのことを一番に考えているな、と。あれだけの選手でもそういう気持ちでやられているんだな、というのは強く印象に残っています」

 そんな先輩が4年ぶりに一軍でマスクをかぶる日に、石原もチームのCS進出をかけてミットを構える。「いつもいつも勝ちたい気持ちでやっているけれど、最終戦になるんで、どんな形でも勝てるようにやっていくだけ」。尊敬する大捕手への思いを胸に、鯉の大ベテランも気合満点でグラウンドに立つ。