中日ドラ2・梅津 松坂の助言で開眼

2019年09月26日 16時30分

力投する梅津

 レジェンドの教えが効いたようだ。中日のドラフト2位ルーキー・梅津晃大投手(22)が25日のヤクルト戦(ナゴヤドーム)で6回3安打無失点と好投し、4勝目を挙げた。序盤から150キロ前後の直球主体にぐいぐい押し、プロ最多102球の熱投に打線も13安打と猛爆。今季の本拠地最終戦を12―0の快勝劇で飾り、新人右腕は「前回は中盤のピンチで打たれてしまったが、今日は同じピンチで粘ることができて、勝てて良かった」と安堵の表情を浮かべた。

 同じ東洋大出身で同期のソフトバンク・甲斐野とDeNA・上茶谷が開幕から戦力になっていたのに対し、一軍初昇格は8月12日。そこから6戦4勝と力を発揮している背景には「平成の怪物」の存在があった。昇格前に「自分から話しかけないと。黙っていても話は聞けない」と松坂大輔投手(39)にアタック。延べ3回ほどアドバイスを受けたそうだ。

 率直に尋ねたのは、先発として長いイニングを投げるための秘訣。これに松坂は「ローテを守って1年間を投げ切るためには、現実的に毎回全力投球はできない。打たれてはいけない打者やそういう場面では全力で行くけど、下位打線には力を抜いたりしないと。だから自分は下位打線にヒットを打たれることが多かった」と“手抜きのススメ”を説いたという。

 言っている意味は理解できた。ただ、実践するのはたやすくない。「やってみようとはしましたが、そんな力は僕にはまだない。松坂さんには『僕は初回から全力でいきます。抜いた球では抑えられる気がしません』と伝えたら『それでいいんじゃない』と言われました」

 与田監督はこの日の梅津の投球を「(今季)最後の登板で勝つんだという意欲、意志をすごく感じた」と評した。一足飛びにレジェンド右腕の投球術を得ることはできないが「松坂さんは抜いた球でも僕の全力ぐらいの球を投げられたと思うので、自分はまだまだ。早くそれぐらいの投手になれたらいい」との思いは強い。梅津が相手に応じて“手抜き”できるようになったとき、エースの称号を得るはずだ。