粋な計らいとはこのことか。阪神のベテラン・福留孝介外野手(42)が25日、西宮市内の球団事務所で行われた高橋聡文投手(36)の現役引退会見に、自ら「花束手渡し役」としてサプライズ登場した。

 高橋聡とはともに中日、阪神でプレーした間柄。今回は自ら前日(24日)に「花束を渡す人は決まってるのか。俺がやろうか」と球団関係者に提案し、休日返上でユニホームを脱ぐ後輩のもとに駆けつけたという。

 高橋聡は中日時代に福留とともに優勝に貢献するなど、中継ぎ一筋で18年間の野球人生を送ってきた。「今年一年ずっと思った球が投げられなかった。体が限界でした」などと心境を明かしたが、サプライズ登場した福留に「(会見場の)球場に向かう時、前を走る車が福留さんだった(笑い)。休日返上の練習かなと思ってました(笑い)。驚きました」と言いながら感謝した。