中日が24日のDeNA戦(ナゴヤドーム)に1―7で敗れ、7年連続Bクラスが決まった。残り5試合全勝が必須だった逆転でのCS進出の望みが消滅した与田監督は「事実をすべて受け入れた上で、明日からの戦いに切り替えていくしかない」と険しい表情で話した。

 いよいよ待ったなしとなったのが好調ながら凍結されてきたドラフト1位・根尾昂内野手(19)の一軍デビューだ。二軍戦ではここ10試合に43打数18安打で打率4割1分9厘と打ちまくっており、二軍首脳陣からは「代打とか代走ではなく、スタメンで起用してこそ本領を発揮する選手」と大きな期待をかけられている。

 とはいえ、根尾とポジションのかぶる正遊撃手の京田陽太内野手(25)にとっては“根尾スタメン案”はもちろん、面白くない。ここまで今季は136試合に出場して打率2割5分1厘、3本塁打、39打点、17盗塁。「僕がしっかりした成績を残してないから、マスコミやファンとか、いろんな人に“根尾を使え”とかいろいろ言われてしまう。そういう声が出ないように残り4試合だけど結果を残さないといけない」と話している。

 一軍首脳陣が根尾をスタメン起用した場合でも、京田は「僕も1年目から使ってもらったし、言われたところで出るしかない。キャリアが違うので根尾に負けないようにとかは思っていない」と1年目から正遊撃手として3年務めてきた自負もある。

 根尾の今季中の昇格について与田監督は「可能性はいろいろあります」と認めた上で、一軍デビューの“Xデー”について「それは内緒だね。とにかくいつも言うように最後までできることをやっていく。それだけです」と多くを語らなかった。残り試合で根尾と京田の2人をどう起用していくのか注目だ。