西武は23日、楽天戦(楽天生命)に5―3で勝ち、優勝マジックを残り2試合で「2」とした。

 楽天・岸と投手戦を演じていた先発・本田がブラッシュに32号同点2ランを浴びた直後の8回、二死から中村、外崎、山川の計96発、329打点トリオが3者連続四球で満塁とし、代打・メヒアが走者一掃の二塁打。負ければ、ソフトバンクに逆マジックが点灯する負の流れを断ち切り、連敗を2で止めた。

 辻監督は「メヒアさまさまですよ。捕られるかなと思ったけど、いいところに落ちてくれた。(岸は)いい投手だから打てない。(8回は)よう3人が四球を選んだと思う」とメヒアの決勝打をお膳立てした3人に最敬礼した。

 4回に先制2点タイムリーを放ち、8回はブセニッツの誘い球を冷静に見極めた山川は「最初からつなごうと思っていた。僕が決めてもメヒアが決めても勝ちは勝ち。誰が決めてもいい。日替わりでいろんな人が決めて、あと2つ勝つだけです。ミスが出たとしても、結果的に勝っていればいい」。勝利打点のメヒアは「外野の間に飛んだのは分かっていた。落ちる可能性が高いのは分かっていた。地球の反対側(ベネズエラ)から来て、毎日ではないが、チームの力になれているのはうれしい」と声を弾ませた。

 ソフトバンクが勝ったためマジックは1つ減って2。辻監督は「ゲーム数とマジックが同じじゃない? 今日負けてたら向こうにつくんやろ。でも先にやってて(相手投手が)アルバースじゃ、勝つなと思っていた。防御率が11点台だし」と想定内のマジック減らしに、勝ってカブトの緒を締めた。ソフトバンクの結果に頼らず残り2試合を取りにいくだけだ。