広島は16日のヤクルト戦(マツダ)に4―6で逆転負け。首位・巨人と2位のDeNAが揃って敗れたため、上位とのゲーム差は変わらないものの、最下位ヤクルトに痛恨の連敗となった。

 誤算は4試合連続で中5日で先発した大瀬良大地(28)だ。「負けられない試合」と気合を入れて臨んだが、6回までに広岡に9号ソロ、村上に34号ソロ、中山に5号2ランを献上するなどして9安打5失点。93球で降板した。

 これでプロ入りした2014年から続けていたヤクルト戦での12勝無敗という記録がストップ。大瀬良はこの記録には「いずれ途切れるもの。そこは気にしてないです」と関心を示さなかったが「ここぞという球を扱いきれなかった」と肩を落とした。

 5回の時点で3失点。その裏の攻撃で打席が回ってきたが、佐々岡投手コーチは「(大瀬良)大地だしエースだし、あそこで代えるという判断はなかった」とし「疲れはあるかもしれないが、9月なので頑張ってもらわないと」と話した。

 この日を含む5試合で1勝3敗。前半戦は1点台だった防御率は3・62にまで悪化。チーム内からは「3点台の防御率でエースと呼ぶのは…」との声も漏れ始めた。緒方監督は「選手は最後まであきらめずやってくれている。勝ちを目指してやっていくだけ」と前を向いたが、残り試合はリーグで最も少ない4試合。CS本拠地開催権を持つ2位すら怪しい状況だ。