西武が16日のロッテ戦(メットライフ)に3―9と敗れ連勝は3でストップ。しかし、ソフトバンクも負けたため優勝マジックは1つ減って「8」となった。

 試合は先発した本田圭佑(26)が1点リードの6回に突如崩れ、2四球と長短4安打などで6失点のビッグイニングをつくられ主導権を手放した。

 辻監督は「(本田の状態は)よかったと思うよ。向こうが積極的に打ってきてたからもっと勝負球から投げていかないと。それを慎重にいき過ぎて四球…。四球が多いというところが大量失点につながる。いつも強く言ってるんだけどね」と四球から崩れる本田の課題を改めて指摘した。

 それでも、今季の大きなヤマ場だった天王山、ソフトバンク2連戦からの6連戦を4勝2敗で乗り切り逆マジックを点灯させたことに指揮官は「上出来でしょ。(ホークスにマジック12が点灯後)3つ勝ってきたあいつらすごいなと思った。目指すところがあるから選手たちも必死にやってる」と2度のサヨナラ勝ちを含むこの6連戦での4勝を評価した。

 その上で残り8試合でのマジック8に「減ったって試合数と一緒でしょ。そんなもの向こうにしても、こっちにしてもマジックじゃない。注意しなきゃいけないのはここからは、引き分けは負けと一緒だということ。すべて勝ちにいかないといけないということ」と苦笑い。予想できない今後のマッチレースの行方を案じながら気を引き締め直していた。