西武・十亀剣投手(31)が12日のソフトバンク戦(メットライフ)に先発。7回まで8安打を許し2度の満塁機を背負うも要所で踏ん張り、無失点投球で“世界の千賀”と渡り合った。

 試合前「多くは望まない。前回(1日)、6回3失点ぐらいでいってくれたら後は何とかつないでいく」(小野投手コーチ)というベンチの期待を裏切って7回まで「ゼロ」を7つ並べた十亀。2、3回の二死満塁を含む4度走者を得点圏に進めるピンチを背負いながらバックの好守にも助けられながら、あと一本だけは許さなかった。

 十亀は「今日は内容よりも結果を出さなくてはならない試合だったので、そこを意識してマウンドに上がりました。いい守備に助けていただきながら自分の仕事ができたと思います」とコメントした。

 8回、今季74試合目の登板を迎えた中継ぎエース・平井がグラシアルに痛恨の25号ソロを浴びるなど2点を失い、主導権はソフトバンクに転がった。試合は2—3で惜敗。ソフトバンクにマジック12が点灯した。