阪神・藤川 2度目海外FA権には無関心も目の色変える2大案件

2019年09月10日 16時30分

通算防御率1点台に向けて黙々とトレーニングする藤川

 現役最多のNPB通算236セーブ(史上4位)を誇る阪神の“火の玉守護神”藤川球児投手(39)が9日、自身2度目の海外FA権を取得した。今季途中から元の「仕事場」だった抑えを拝命し、ここまで48試合に登板して11セーブ、防御率1・50(9日現在)と活躍するプロ21年目のベテランは「FA? 全然何とも思わない。勲章でもない。自分のやることはお客さんに喜んで帰ってもらうことだけ。それを継続して日々新たに戦いをやるだけです」と改めて無関心を決め込んだ。

 そんな藤川が権利取得以上に目の色を変えている“2大案件”がある。1つは残り6回3分の1を無失点に抑えればプロ通算防御率2・01が1点台に突入すること。「数字はもともと興味ないけど、そこはモチベーションにはなっている。今年も前にギリギリまで迫ったのに打たれてダメになったけど、そこからスタートと思ってやってきた。(1点台という)違った世界、景色を見たい。でも、そこまで行っても終わりじゃない。またスタートなんですよ。そこからまた高いところでプレーしたいから」とキッパリ。“脅威の1点男”として今季のフィニッシュをもくろんでいるという。

 2つ目は忌み嫌われる四球に関する扱いだ。「昔から投手のエラーとして一番に四球が挙げられるでしょ? だいたい出すと失点につながったり、試合の流れも悪くなる。守っている野手にも迷惑掛かるとか…。僕は戦略として四球を出すんです。そしてしっかりゼロで抑える。これを心掛けている。だから四球イコール、ダメという前々からの定説を自分は投げて覆したいんですよ」と力説する。

 酸いも甘いも知り尽くし、守護神の座を底力で取り戻した男は、やはり考えることが違う。そんな藤川に球団は「チームを引っ張ってくれる象徴の一人」(藤原オーナー)と全幅の信頼を寄せており、近日中にも複数年を含めた契約交渉に入る見込み。

 来季について、藤川は「何も決めてない。成績を上げても自分が成長しないと思ったら誰が何を言おうと終わり。自分がどうするのかが大事。また独立リーグにいってやるかもしれませんよ」と明言を避けたが、阪神在籍となれば通算19年目で球団投手最長となる。タテジマが似合うこの男から目が離せない。