巨人6連敗 阿部が説くMの意識

2019年09月07日 13時00分

7回に打席に向かう阿部

 これがVへの重圧ということか…。巨人は6日のヤクルト戦(神宮)に2―5で敗れ、今季ワーストタイの6連敗を喫した。坂本勇、丸の打順を組み替えたが、攻撃はチグハグで終盤はリリーフ陣が傷口を広げた。9月未勝利ながら、マジック対象チームのDeNAも連敗で、巨人の“隠れマジック減らし”は進行中。最短で10日に再点灯するマジックを巡って、阿部慎之助捕手(40)が明かした持論とは――。

 巨人がドロ沼でもがいている。この日、連敗脱出に向けて原監督が動いた。2番に丸、3番には坂本勇を配置。今季ほぼ不動の“サカマルコンビ”をひっくり返したのは6月6日の楽天戦以来だった。指揮官は「左投手(相手先発・石川)に、というところでね。少し風景を変えたいというところですね」と説明したが、特効薬にはならなかった。チャンスで下位打線が2併殺を喫するなど反撃は2点に終わった。

 先発した高橋は6回2失点と踏ん張ったが、8回に救援陣の野選&送球エラー、押し出し死球、暴投で許した3点が重くのしかかった。試合中、何度もベンチで表情を曇らせた指揮官も「今は順調な風ではないわけだからね。風を変えないとね。みんなの力で変えていかないと。誰がどうとか、こうとかは言うべきではないでしょうね」と再び奮起を促した。

 巨人は8月31日の阪神戦(甲子園)から敗戦続きで、9月は未勝利。8月24日に点灯させた優勝マジックも1日から消滅したままだ。しかし、2・5差まで猛チャージをかけてきたDeNAもこの日まで連敗。マジックこそ消えているが、試合数は着実に消化し、同時に“隠れマジック”も減っている状況だ。

 優勝へのカウントダウンを表す「マジック」をどう捉えるべきかは、チーム内ではほぼ統一されている。原監督はライバルチームの動向やマジックナンバーについて「眼中にない。我々の戦いだけ」と完全度外視を強調。エース菅野も腰痛で離脱する前には「それぞれの役割をまっとうするのが一番」と語っていた。

 Vの味を知るキーマンたちが“マジック無視”を決め込む一方で、正反対の持論を唱えたのが前主将で大ベテランの阿部だった。

「マジック? 意識した方がいい」と断言すると「それがあると感じながらやるのと、感じながらやらないのとでは全然違う」と続けた。

 マジックが減れば、それだけ歓喜の瞬間へ近づき、ゴールに向けてモチベーションも上がる。何よりもワンプレーで明暗を分ける重圧を感じながら戦い抜くことは選手個々、若返ったチーム全体の成長につながるというわけだ。

 この日の阿部は7回に代打で登場し、きっちりと右前打でチャンスメーク。そのまま一塁の守備に就き、暴投で失点したマウンドの鍬原を叱咤するなど大きな存在感を見せつけた。

 巨人のマジックが再点灯となるのは早くても10日。総力を結集し、まずは負の連鎖を断ち切りたいところだが…。