満塁王の西武・おかわり中村 待望3割への思い

2019年09月07日 13時00分

 西武の「満塁王」中村剛也内野手(36)の爆発が止まらない。6日の楽天戦(楽天生命)、1点を追う3回二死で迎えた今季34度目の満塁機に、左腕・弓削のカーブを左翼席に放り込んだ。

 決勝弾となった28号は今季4本目のグランドスラムで、自身が持つ通算満塁弾のプロ野球記録を20本に更新した。リーグトップの115打点で、2015年以来4年ぶり4度目の打点王も見えてきた。特に今季は満塁機での成績が打率5割3分1厘(32打数17安打)、4本塁打、49打点とすさまじい。直近でも満塁機は3試合連続打点(2本塁打で計11打点)と盛大な“満塁祭り”を演じている。

 そんな満塁男が最優先に考えているのは、もちろんチームの連覇だ。一方で、個人的には昨年までのキャリア17年で一度も到達したことのない打率3割も目指しているという。これまで2度の2冠王を含む6度の本塁打王、3度の打点王に輝いているが、打率となると最初の2冠王を獲得した09年の2割8分5厘がキャリアハイで「1回は打ってみたい。だけど、ここからが難しい」(中村)と3割の壁の厚さは身に染みて感じている。

 常に本塁打を狙ってきた打撃スタイルをここ2、3年でモデルチェンジ。状況に合わせて軽打、逆方向へコンタクトするスタイルが板についてきた今季は6日現在、2割9分1厘と待望の3割が手の届くところまで来ている。

 過去3度、打率3割をクリアしている盟友・栗山は「やっぱり難しいですよ。ここから必ずもうひと壁、ふた壁ある。いいスイングをしても野手の正面を突いたり、相手のベストピッチが続いたり…。必要になってくるのはどうラッキーが訪れるか。相手にベストピッチをされても(野手の)間を抜けたりとか、そういうことが一つでも出てくると見えてくる」とアドバイスを送る。

 王貞治(15回)、野村克也(9回)に次ぐ歴代3位となる6度の本塁打王経験を誇るアーチストが新境地を開けるか、注目だ。