西武の「満塁王」中村剛也内野手(36)の爆発力が止まらない。

 6日の楽天戦(楽天生命)、1点を追う3回二死満塁の今季34度目の満塁機で第2打席を迎えた中村。楽天先発左腕・弓削のカーブを捉えた打球は左翼ラッキーゾーンに飛び込む逆転の28号満塁弾となった。

 満塁弾は今季4本目で、自身が持つ通算プロ野球記録を20本に更新する今季115打点目。2015年以来4年ぶり4度目の打点王にばく進する背番号60は、満塁機はこれで3試合連続打点となる2本塁打、11打点の盛大な満塁祭りを演じている。

 今季、満塁機での成績を打率5割3分1厘(32打数17安打)、4本塁打、49打点とする「満塁王」ぶりをまたしても発揮した。「打ったのはスライダーかカーブ。打てて良かったです」という中村は868本塁打をマークした世界の王貞治(巨人=15本)を5本突き放した。

 なお、通算満塁弾20本はメジャーではエディー・マレー(オリオールズなど)を抜き単独4位に相当。上には21本のマニー・ラミレス(レッドソックスなど)、23本のルー・ゲーリッグ(ヤンキース)、25本のアレックス・ロドリゲス(ヤンキースなど)の大打者3人しかいない。