西武・赤田打撃コーチが見た「中村の満塁弾と体調」

2019年09月05日 12時21分

 西武のホームランレジェンド・中村剛也内野手(36)が4日のオリックス戦(ほっともっと)で満身創痍の状態の中、19本目の満塁本塁打(自身が持つ日本プロ野球記録を更新=今季27号)、通算3000塁打(歴代59人目)をマーク。打点王争いでもトップ山川と並ぶ108打点に押し上げ、4年ぶり4度目のタイトルが視界に入ってきた。

 今季の満塁機での成績が打率5割(30打数15安打)、3本塁打、42打点のミスター・フルベースは「(本塁打は)狙ってはいない。それまでのチャンスでいい打撃ができなかったので何とかいい打撃をしたかった。満塁の時しか打ってないんでね」と照れ笑い。1回一死一、三塁、7回無死一、二塁で仕事ができなかったミスを反省した。

 結果が派手過ぎるだけに見過ごされがちだが、今の中村の状態はどん底に近い側にある。

 赤田打撃コーチはこの日の打撃練習を振り返り「全然ダメ。今日の打撃練習はひどかった。昨日よりはまだマシな方だったけど、全然打球が前に飛ばなかったですもん」と中村の状態を語る。

 その上で今季27号の満塁弾については「甘い球があれだけ来れば、という本塁打。その前の4打席でもっと早くとらえられれば、という打席がたくさんあった。あれだけ失投してくれたらさすがにね、という感じですよ」とオリックス6番手・小林との相手関係による“ボーナス弾”の意味合いを語った。

 もちろん「満塁での集中力というのはさすが。すごいです。なんでこんなに(32打席も)回ってくるのか。それがすごいです」とフォローも忘れなかった赤田コーチ。この一発がきっかけになって状況が好転するかについては「疲れはどんどんたまっていく一方ですからね。打撃の問題ではなく体の問題ですから。どこかでDHなり外すなりしたいですけど、なかなか難しい」と優勝争いのデッドヒートの中、満身創痍で打点を量産する36歳レジェンドの状態を気遣った。