阪神が4日のDeNA戦(横浜)で痛恨のサヨナラ負けを喫した。一時は4点差をつけて楽勝ムードだったが一発攻勢で追い付かれると延長10回には6番手・能見が筒香にサヨナラアーチを浴びて5―7でまさかの敗戦。矢野燿大監督(50)は「投手は責められない。ミスもあったし、チャンスで一本出なかったのが結果的に響いた」と肩を落とした。

 試合中に3位の広島が敗れたため差を詰める絶好のチャンスだったが、それも生かせずゲーム差は2・5のまま。ただ、3位滑り込みに向けて指揮官も必死だ。

「最近の試合の起用法からも監督は“温情”は捨てている。大山だって本当に復調しない限り、このままシーズン最後までベンチにいることになるだろう」(チーム関係者)と育成のため開幕から4番起用を続けていた大山を4試合連続でスタメンから外すなど勝ちに固執したオーダーを組んでいる。

 今季限りで阪神退団を表明している鳥谷敬内野手(38)はこの日、7回に代打で登場。DeNAファンからも声援を浴びるなか遊ゴロに倒れ、待望の今季初打点とはならなかった。しかし、その鳥谷も今後出番があるとは限らない。週末には広島との直接対決を控えるが、勝利至上主義で逆転CSなるか。