西武は3日のオリックス戦(ほっともっと)に栗山&中村、36歳コンビの効果的な打点などで5―1と快勝し首位・ソフトバンクをピタリ追走している。

 この日、36歳の誕生日を出身地・神戸で迎えたミスターライオンズ・栗山巧外野手は「僕にとっては(適時打は)いつもうれしいけれど、ファンの皆さんが楽しみにしているところで1本出せてよかった」とし、これで自身の誕生日に通算6本目のアーチをプレゼントしてくれた盟友・中村に対し「6本目? マジっすか。ホームランボールくれなかったな。憎いところですよ」と切り返した。

 実はプロ入り18年目の栗山が少年時代、実家が近所であることから自転車を飛ばして通い詰めたグリーンスタジアム神戸(現ほっともっとスタジアム神戸)で誕生日を迎えたのは今回が初めて。

 栗山は「ホンマですね、なかなかないですね。うれしいというか微妙な年齢になってきてますけど…」と笑いながら当地での思い出話を少しだけ語った。

「(実家は)すぐです。車で5分ぐらい。小さいころはチャリで来てました。(観戦してたのは)もちろんオリックス側です。(イチローの守る右翼席)もありましたし、ファンクラブに入ると子供は内野の(観戦)チケットがもらえたんですよ。そしてファンクラブに入ってスタンプを集めて色のついたメガホンとかキャップをもらったりしていた」

 しかし、今回の“帰省”はチームの逆転リーグ連覇が大詰めを迎える大事な時期。栗山は「(実家に)帰る予定は今のところなし。お父さんもお母さんも悲しむ、と。喜ばせてあげなくちゃとは思うんですけど、今のところ帰る予定はありません。あとシーズンは20試合なんで」ときっぱり。

 今は逆転Vを目指すライオンズの一員として、昔応援していた球団からキッチリ3連勝することしか見ていなかった。