ソフトバンク・内川 工藤監督の“指名”に燃えた

2019年09月04日 16時30分

4回に12号2ランを放った内川

 ソフトバンクが3日の楽天戦(ヤフオク)に3―2で競り勝ち、首位の座を守った。負けられない試合で、頼れるベテランのバットが火を噴いた。1点リードの4回、内川聖一内野手(37)が貴重な追加点となる12号2ラン。初回、二死満塁の好機で二飛に倒れていたベテランは「その前のチャンスで打てていなかったので、いい一本になった」と安堵の表情を浮かべた。

 勝負の9月に入り、目の色が変わった。セ・パ両リーグで首位打者に輝いたバットマンは、ここまで117試合に出場しながら打率2割5分8厘。レギュラーになって以降、これほど低迷したシーズンはない。「こういう成績でここまで来たからこそ、シーズンの終え方というのがすごく大事。そういう1か月になる」。強烈なプライドをのぞかせ、逆襲の秋を誓っている。

 残り20試合、内川にはもう一つ燃える理由がある。2日前の西武との天王山第3戦の試合前のことだった。工藤監督が今季初めてミーティングで選手、スタッフ全員を集めてゲキを飛ばした。V奪回に向けて「一球の集中力」、総力戦に向けての一致団結を求める中で、指揮官は内川の名前を呼んだ。

「ここから引っ張っていってほしい」。開幕前に主将の任を解かれたシーズン。「キャプテンでなくなった中で、そうやって名前を挙げてもらった。『もっと、もっと、やれるよね』というメッセージなのかな」と受け止めた。

 試合後、工藤監督は「先制した後、追いつかれる前に追加点を取れたのが大きかった」とベテランの一打に最敬礼。シ烈なV争いの中、内川が存在感を放ち始めた。