阪神・掛布SEA退団 他球団へ流出も

2019年09月03日 16時30分

退団する掛布SEA

 阪神オーナー付シニア・エグゼクティブ・アドバイザー(SEA)の掛布雅之氏(64)が今季限りで退団することになった。2016年に二軍監督就任。金本前監督との指導方針の違いから17年限りでユニホームを脱いだが、その後もSEAとして他球団のキャンプを視察するなどしてオーナーにチームづくりを助言。8月には打撃不振の大山に直接指導するなどシーズン中も奮闘していた。

 ただ坂井前オーナーが退任した昨季の時点で今季までの契約になっており、先ごろ球団から引退勧告を受けた鳥谷敬内野手(38)に続くレジェンドの退団となった。ファンからの人気も絶大で長らく監督候補に挙げられていたが、その可能性も事実上消滅。藤原オーナーは「いろんなことを教えてもらってきた。球団に残る残らない関係なく、今後も時間があれば勉強させていただきたい」と話し、谷本球団本部長も「発信力のある方でタイガースの顔なので、もっと自由に幅広く活動していただけたらという趣旨。阪神タイガースのOB、レジェンドプレーヤーであることは間違いない」と縁の切れ目でないことを強調した。

 しかし“自由の身”となったことで、他球団への流出の可能性も出てきた。指導者としてユニホームを着た期間はわずかに2年ながら「実績に裏打ちされた打撃理論がある。スパルタでやってきた世代のはずだが、上から押し付けるのではなく選手目線で話ができるので最近の若い選手を指導するのにも適している。若手コーチの手本としても魅力がある」(ある球団の幹部)と高く評価する向きもある。

 打撃コーチはもちろん、キャンプの臨時コーチなどでその手腕を発揮してもらおうと考える球団が出てきても不思議ではない。手痛い流出とならなければいいが…。