巨人 澤村離脱でも首脳陣に動揺なし

2019年09月03日 16時30分

澤村拓一

 甲子園で虎に2連敗を喫した巨人は移動日となった2日、空路で中日戦(3日)が行われる新潟入り。一度はマジックが消滅したが早ければ3日にも再点灯する。

 シーズンも終盤に入り、気になるのは疲労が蓄積している中継ぎ陣の状態だ。ここにきて離脱が目立っており、8月29日に右脇腹痛で離脱した澤村は主にセットアッパーとして36試合に登板し、防御率2・45で11ホールド。回またぎもこなしてきた。8月中旬には中川がコンディション不良によりベンチ外が続いた。

 だが、度重なる主力の離脱にも中継ぎ陣に目立った動揺は見られない。水野投手コーチは「前半戦の試行錯誤のおかげ。仮に誰かがいなくなっても今は他のメンバーで十分、カバーできるから」と説明する。

「澤村が絶対的な30セーブのクローザーだったら話は違うけど、今季はみんなが役割やポジションを変えてきた。前半は(中川)皓太が頑張って途中からデラロサが入ってマシソンが帰ってきた。(高木)京介、(大竹)寛ちゃんも頑張っている。開幕当初は周りから“リリーフどうするんだ”と言われていたけど形になった」と同コーチ。固定できなかったことが主力離脱時の大幅な戦力ダウンを防いでいる。

 ここまで巨人の中継ぎ防御率は3・62と昨季の4・12を大きく上回っている。リリーフ陣が粘って逆転勝ちという試合も増えており5年ぶりVへの原動力となっている。

「メンバーは去年とほぼ同じだけど、違うのはたとえば去年は澤村、上原を使い続けて11敗(澤村6敗、上原5敗)したけど、今年はその日その日の調子を見ながらベストの順番を決めた。選手に責任を負わせず我々が責任を取るという方針」(水野コーチ)と首脳陣は腹をくくっていた。実際、リリーフ陣は田口が3敗、クック、マシソン、田原が2敗と同じ失敗を繰り返していない。

「プロは残り30試合を切ったら結果だけ。ここからは中継ぎは回またぎも何でもあり」と宮本投手総合コーチも中継ぎ陣にムチを入れた。Gリリーフ陣が最後のひと踏ん張りに入る。