巨人のリーグ3連覇を知る男・マシソンが猛ゲキ

2019年09月02日 16時30分

力投するマシソン

 原巨人のマジックが消滅した。1日の阪神戦(甲子園)に0―2で敗れ2連敗。2位DeNAが勝ったため「16」まで減っていた優勝マジックが消滅した。再点灯があるとはいえ、勢いに水を差しかねない事態に2012年からリーグ3連覇に貢献したスコット・マシソン(35)が「目の前の敗戦に動じるな」と猛ゲキを飛ばした。

 虎左腕・岩貞の前にG打線は手も足も出なかった。6回まで散発3安打に抑え込まれ二塁も踏めず。7回、2番手・岩崎を攻め二死満塁の好機もゲレーロが3番手・ジョンソンの前に三振に倒れた。最後は藤川に抑えられ今季6度目の零封負けで2連敗となった。

 今永(DeNA)、ジョンソン(広島)らに続き左腕に無失点投球を許す事態に、指揮官は「当然、いいピッチングはしているんでしょうけど、そのへんは対策という形でね。しなきゃいけませんね」。試合後、DeNAが広島に勝利したため先月24日に点灯したマジックが消滅した。

 そんな中「気にするな」とチームを鼓舞したのがこの日、2点ビハインドの7回に登板し三者凡退に仕留めたマシソン。来日8年目で412試合目の登板となった右腕は「ここからチームとして大事なのは確実に優勝すること。全部勝つということも大事だけどペナントを取ることの方が大事。そのためにはチームとして日々いいベースボールをしていくこと。勝ち負けはその後についてくる」と平常心の大切さを力説した。

 12年に来日したマシソンは1年目から40戦で10セーブを挙げ13年は63戦40ホールドの活躍で最優秀中継ぎ投手に輝いた。14年は抑えとして30セーブを挙げリーグ優勝時の胴上げ投手になるなどリーグ3連覇に貢献。「自分は恵まれていて一度、胴上げ投手も経験させてもらった。プロ人生で一番の思い出は優勝の喜びをチームメートと分かち合えたこと」と右腕は昨日のように思い出すという。

 4年連続V逸中のGナインにはV未経験者も多い。マシソンは「若手にも自分と同じ気持ちを味わわせたい。個人的には(中川)コータが胴上げ投手になってほしい。今年のブルペン陣を見てもコータの活躍をみんなに認めてもらいたいと思っている。一生忘れない思い出になるはず」と今季ブレークした25歳左腕を胴上げ投手に指名した。

 剛腕の思いに56戦で16セーブを挙げている中川は「本当ですか?(胴上げ投手に)なれればいいですね。そうなれるように頑張ります」。

 今季のマシソンは満身創痍で、昨年8月に左ヒザを手術、リハビリ中の同11月に感染症の「ユーキリア症」にかかり一軍初登板は6月6日の楽天戦(楽天生命パーク)と出遅れた。復帰直後の6月半ばに今度は右内転筋を痛め抹消。今月23日に再昇格しチームの優勝のため無心に腕を振っている。右腕の金言と後輩への熱い思いが、チームのラストスパートに拍車をかけるか。