広島 鈴木誠也の「矢のような弾球」に驚きの声

2019年08月21日 16時30分

劇的な同点3ランを放ち雄たけびを上げる鈴木

 赤ヘル打線の主砲がド派手に火を噴いた。広島は20日のヤクルト戦(マツダ)に9―8で逆転サヨナラ勝ち。勝利の呼び水となったのは鈴木誠也外野手(25)の劇的な一発だ。5―8の9回無死一、二塁から24号同点3ランを放って勝負を振り出しに戻し、最後は楽天からトレード移籍の三好がプロ初サヨナラ打で決着をつけた。

 激しいシーソーゲームだった。中盤まではドーピング陽性判定で離脱のバティスタの代役として初昇格初先発のサンタナが、初安打初打点を記録する活躍で盛り上げた。ところが中継ぎ陣が8回に2ラン2発を浴びて逆転を許すと、ベンチは敗戦ムード一色に。そこから一転、歓喜の渦だ。

 緒方監督は殊勲打の三好らの奮戦をたたえつつ「非常に大きかった」と3ボール0ストライクからの主砲の一撃を絶賛。一方、当の鈴木は「打てる球がきたので打ちにいきました。最近は本塁打を打っていなかったし、今日は最高の結果になっただけ」とサラリと振り返った。

 試合展開上もドラマチックな一発となったが、この日も目を見張ったのはその弾道。鈴木の本塁打は、アーチと呼ぶにはカーブが緩すぎるのだ。主砲は先週の巨人戦でも同僚いわく「推定飛距離120メートル以上」の矢のような左翼フェンス直撃二塁打を放った。その際、あまりの衝撃的な打球に度肝を抜かれた選手からは「単純な興味だけど数値が知りたいね」との声が上がっていた。

 鈴木は甲子園で行われた球宴の本塁打競争でも平均打球速度165キロで並み居る参加選手中のトップを記録し、賞品の自動車をゲット。ただ、数字にはピンとこない様子で「カープには(トラックマンなどの弾道測定器が)ついていないので、どれだけすごいのか分かりません」とコメントしていたが…。プロも魅了する鈴木の打球は果たしてどれほど“神ってる”のか。そこは正直、気になるところではある。