日本ハムは14日のロッテ戦(東京ドーム)に4―9で敗れ、今季最多の8連敗。先発したドラフト1位ルーキーの吉田輝星(18)も3本塁打を浴びるなど3回途中6失点で2敗目を喫した。

 6月23日の中日戦(ナゴヤドーム)以来、プロ3度目の登板は荻野に初回先頭打者弾を浴び、四球を挟んで鈴木に直球を右翼席に運ばれる最悪の立ち上がり。2回にも荻野に2打席連続の一発を許し、3回先頭の鈴木に中前打されたところでタオルを投げられた。

 吉田輝は「今日は気持ち的に逃げてしまう部分があった。直球に自信がないと押す投球はできない」と反省。二軍再調整が決まり「直球だけで打ち取れる投球ができるようになってまた上がりたいです」と決意表明して球場を後にした。

 この日は一軍初昇格の高卒ルーキー・万波を「9番・左翼」で即スタメン起用。4番には前日に引き続き清宮が座る斬新なオーダーとなった。栗山監督は「(万波の先発起用は)神様が決めたことをこちらが逃さないように(した)。みんなは『ええっ!』と思うかもしれないけど、こちらは勝つためにやっている」と語ったが、万波は3タコとホロ苦デビュー。清宮は3打数1安打1四球だったが、8回二死満塁と一発が出れば同点の場面で代打・横尾を告げられ、悔し涙を目に浮かべた。

 これにはチーム内から「若手選手にとってチャンスが与えられるのは希望になるけど、実績のない清宮に4番の役目を与えるのは少し酷だとも思う」との声も。球場を訪れたあるファンは「勝ってて余裕があるときにこういう打線を組むのはありかもしれないけど、1勝が欲しいときにこれだと『勝つ気あるの?』って思っちゃった」と落胆した。

 指揮官の采配が完全に裏目に出て、チームの勝率は5割を切りロッテに4位で並ばれた。8月は1勝11敗とまさに泥沼。頭打ち状態の“栗山マジック”に大逆転の一手はあるのか。