中日は13日の阪神戦(ナゴヤドーム)、延長12回の末に0―0の引き分け。与田監督は「(投手陣は)よく抑えてくれました」とたたえたが、勝利を逃したことよりはるかに痛かったのがソイロ・アルモンテ外野手(30)の故障離脱だ。

 アルモンテは6回、遊ゴロで一塁を駆け抜けた際に右足を負傷。右大腿直筋筋腱移行部の損傷と診断され、14日に出場選手登録を抹消されることになった。前日までの直近5試合で21打数11安打と打ちまくり、この日も2安打を放つなど打線の核となっていた助っ人の離脱で中日ベンチは一気に重苦しいムードに包まれてしまった。

 キューバ代表として国際大会に出場するためチームを離れていた守護神のR・マルティネスが12日に一軍合流したのに続いて、右小指靱帯断裂で離脱していた高橋もこの日から一軍練習に参加。主力選手がようやく揃ってきたことで「(高橋)周平が戻ってきたらすごい打線になる」「優勝は無理でも2位か3位ならまだチャンスはある」と球団内で逆転CS出場を期待する声が高まっていた矢先の絶好調助っ人のアクシデント。今季は好調ムードになりかけると誰かが故障して低迷状態に陥る繰り返しだっただけに「またか…」というところだろう。

「アルモンテが打つことで4番・ビシエドにもいい刺激になっていた。相乗効果がなくなるのは痛い」(チーム関係者)。7年ぶりのAクラス入りを目指す上で、何とも暗いニュースとなった。