原巨人 捕手2人制で勝負の8月どう乗り切る

2019年08月14日 16時30分

野手のやりくりに頭を悩ます原監督

 セ・リーグのV争いはまだまだ波乱含みだ。巨人は13日の広島戦(マツダ)で延長11回にリリーフ陣が力尽き、1―2のサヨナラ負け。引き分けを挟んでの連勝は5で止まり、対戦成績6勝12敗1分けで、広島戦は5年連続で勝ち越しなしが決まった。何とか3差で首位を堅持する一方で、勝負の8月をどう乗り切るのか。事実上の捕手2人制となった原巨人が“運用難”に直面している。

 2夜連続となった総力戦。粘りに粘ったブルペン陣が最後に打ち砕かれた。延長11回、一死三塁の大ピンチで首脳陣は2者連続の申告敬遠で満塁策を選択。7番手で登板した鍵谷が代打・磯村に左犠飛を許し、引き分けを挟んでの連勝は5で止まった。

 ただ、投手陣を責めるのは酷だろう。先発メルセデスが7回途中1失点で降板した後、6人の救援陣が踏ん張り続けた。それに対して打線は散発5安打で8回に併殺の間に1点を奪っただけ。試合後、原監督は「もう一本出なかったというところ」と表情を曇らせ、宮本投手総合コーチは「鍵谷には何も責任はないですし、これは私の責任」とかばった。この日の敗戦で広島から自力Vの可能性を奪い損ね、逆に5年連続のカード負け越しにリーチをかけられた。

 今後も厳しい戦いが予想される中、野手の用兵には慎重さも求められそうだ。首脳陣によれば、その発端はブルペンの中核を成す中川に起きたアクシデントにある。

 今季は登板50試合で15セーブ、14ホールド、防御率1・62と大車輪の活躍を見せてきたが、ここへきて疲労蓄積もあり「コンディション不良」に。救援陣を手厚くする緊急措置として12日に大竹を昇格させ、中川は2日連続でベンチ入りメンバーから外れた。

 このあおりを受けたのが捕手陣だ。大竹の代わりに2年目の岸田が抹消され、捕手は実質的に小林と大城の2人態勢に。第3捕手について相川バッテリーコーチは「最悪の場合は(阿部)慎之助もいる」としたが「余っていれば」としたように代打かスタメン起用が基本線。炭谷の骨折離脱だけでも大きな痛手だったが、岸田の抹消で阿部の使い時や捕手のやりくりがさらに窮屈になったのが実情だ。

 この日は最後まで小林をベンチに温存し、大城がフル出場。延長に入って阿部を使い切った後、11回の攻撃で大城の左ヒジに死球が直撃するシーンもあった。本人は試合後、アイシングをすることもなく「大丈夫です」とバスに乗り込んだが、首脳陣がヒヤリとしたのは言うまでもない。

 首位をキープできている背景には、攻守で潤沢な捕手陣が踏ん張ってきた一面もある。選択肢を狭められたなか、原巨人は今後の戦いをどうしのいでいくのか――。