阪神・近本に赤星氏が「40盗塁」指令

2019年08月09日 16時30分

ナインに迎えられる近本(左)

 阪神・近本光司外野手(24)の“8月攻勢”が止まらない。8日のヤクルト戦(神宮)は3―2でリードした9回無死一塁で打席に立つと、五十嵐の投じた初球を一閃。強烈な“超弾丸ライナー”はそのまま右翼席へ一直線に突き刺す9号2ランとなった。

 相手の息の根を止め、チームを勝利に導いた“驚弾”に矢野監督も「展開的にもいい形にしてくれた。めちゃくちゃデカいよ」と、今や不動のリードオフマンに成長した背番号5に最敬礼した。

 8月に突入して以降、打率4割4分8厘と打ちに打ちまくっている近本だが、前日7日のヤクルト戦では1試合2盗塁を記録し、同球団の新人としては歴代単独2位となる今季23盗塁目をマークするなど、最大のセールスポイントである“足”の方も絶好調。そんないだてんルーキーには今、チーム内から改めて“赤星ノルマ絶対死守指令”が出ている。

 近本は入団当初から「一番の目標は赤星さん。まずは新人王と盗塁王を目指していきたい」と球団OBの赤星憲広氏を自身の目標として位置づけてきた。赤星氏がルーキーイヤーにマークした盗塁数は球団新人最多記録の39。赤星氏本人も近本を評し「(自分の記録を超える)40盗塁は必ずできる。現在のセ・リーグの捕手を見渡せば、必ず達成しなければいけない数字」と太鼓判。筒井外野守備走塁コーチも「残り40試合で17盗塁。難しい数字かもしれないが、こうなったら死ぬほど頑張らせて、何が何でも赤星さんの記録を抜いてもらいたい」と大きな期待をかける。

 春季キャンプから取り組んできた着実なデータ解析なども実を結び、阪神の今季ここまでのチーム盗塁数は70。リーグトップの数字だ。得点能力不足や拙守などが度々やり玉に挙げられる阪神だが、走塁改革は着々と進行中。その中心にいるのはもちろん近本だ。

「自分が“夏男”だというイメージは正直ありません。ただ、好調を持続するため、普段の食事や体のケアなどを、あえて何も変えないようにしています」と語るいだてんルーキーがいまだBクラスに沈むチームを打と足でけん引している。