巨人が6連敗 4タコ岡本が”脳パンク”危機

2019年08月07日 16時30分

アドバイスした後、笑顔のクロマティ氏(中)とは対照的に戸惑ったような表情の岡本(右)

 出口はどこにあるのか…。巨人は6日の中日戦(ナゴヤドーム)に0―6で完敗。首位陥落こそ免れたが、今季ワーストを更新する6連敗で3位・広島までわずか1差の大混戦となった。打線はこの日も決定力を欠いて3併殺。4打数無安打と沈黙した岡本和真内野手(23)にはウォーレン・クロマティ氏(65)も助太刀に訪れたが、周囲では悩める主砲の“脳内パンク”を危惧する声も上がった。

 最後までホームが遠かった。7回まで毎回走者を出し、5回からは3イニング連続で得点圏まで進めながらあと一本が出ず…。スコアボードに9個の「0」を並べ、今季3度目の零封負けとなった。

 試合後、待ち受けた報道陣を見渡して「何か陰気くさい顔で…。俺も陰気くさい顔しているかもしれないけど」と苦笑いで切り出した原監督は「スコアリングポジションのところで一本がなかなか出ないというところでしょうな。全員で打破するしかない。ちょっと重いものが乗っかっている感じがするね。チームの中にね」と奮起を促した。

 そのなかでも日増しに風当たりが強まっているのが岡本だ。この日は0―2の6回一死三塁の好機でボテボテの投ゴロ。これには、指揮官も「内野を越えるというか、ガーンとというところはあるでしょ。(相手の)守備隊形も含めて後ろに下がっているわけだから」とやや語気を強めた。

 そんな主砲の不振脱却へ、試合前にはクロマティ氏が援軍としてやって来た。巨人OBとしての来場だったが、異例のユニホーム姿で指導できたのは、指揮官からの「外国人の中でも特にビヤ。(外国人の指導は)我々にはなかなか分かりづらいところがある」との要請があったからだ。同氏はオファーに従ってビヤヌエバに身ぶり手ぶりを交えて助言を送ったが、それだけは終わらない。

「ずっと心の中では巨人だった」という“チーム愛”から岡本にも「下半身を、より地面から力を生み出すようなスイングを取り入れてほしい。もともと優秀な選手だけに、それがちょっと欠けている」と熱血指導した。

 クロマティ氏にしてみれば、悩める後輩を助けたい一心だったはず。しかし、周囲が心配したのは岡本の“頭”だった。最近では指揮官をはじめ、吉村打撃総合コーチや元木内野守備兼打撃コーチらと個別に話し込む場面も目立っている。

 こうした状況もあって「クロマティから何か一つでもヒントを得られればいいね」と前置きしたチームスタッフは「以前の泰示(大田=現日本ハム)のように、自分に必要なものと必要でないものを判断できなくならなければいいけど…。今までの和真なら、どんな大物OBに何を言われても必要でなければサラッと受け流せていたけど、今の状態でしっかりと取捨選択をできるか」と一抹の不安も口にした。

 周囲の期待が大きいがゆえに、OBらから十人十色の助言や持論を送られるのも巨人の4番の“宿命”だ。すべてを生かすも殺すも岡本次第。試合後には「頑張るしかないです」と言葉少なに球場を後にした背番号25。早くキッカケになる一打が欲しい。