借金5の阪神に…王者・村田が関西流のエール

2019年08月07日 16時30分

神宮球場で観戦した村田諒太
 阪神が6日のヤクルト戦(神宮)に3―4と逆転負けし、2連敗。借金は5となった。

 先発したガルシアは逆転弾を許し、6回途中4失点。6月2日広島戦以来、これで9戦白星なしの5敗目だ。打線は両打ちの新助っ人・ソラーテが初めて左打席で4号ソロ。

「打ててうれしい。これで楽になれる」と豪語したものの、守備に難のあるソラーテの加入で目下、内野の布陣はままならず、チームの失策数は両リーグワーストという現状だ。

 矢野監督も「リスクはもちろん、オレも負って、何とか点を取ろうというところでね…。いける雰囲気はつくれたけど、決め切れなかった」と肩を落とした。

 そんな中、悩める指揮官やナインに“激エール”を飛ばしたのがこの日、試合観戦にやってきたボクシングWBA世界ミドル級王者に返り咲いた村田諒太(33=帝拳)だった。

 試合前にかつて評論家時代に取材を受けたことがある矢野監督と再会。「人生初でサインをもらった」(村田)という矢野監督から「負けた相手に勝つというのはメンタルとか難しかったでしょう? おめでとう!」などと祝福された現王者は、苦境の阪神について「僕が助言なんてできないけど、たとえば『頑張ろう神戸』の時のオリックスもそうでしたけど、何か外的な要因とか『よし、このために頑張ろう』とかになった時、人間って頑張れたりするもの。また関西人なんかノリで生きているところもある。ノリが移れば阪神も乗ってくる。そのノリを(今は)待っておけばいい」と奈良県出身の王者らしく、独特のエールを送った。

 これは矢野監督が開幕前にナインに提唱してきた「誰かを喜ばせるために頑張る」というものと同じ。村田もまた、引退もかけた今回のリベンジ戦で敗戦予想が多かったにもかかわらず、家族のために頑張って見事、再びベルトを腰に巻くことができた。同じことは昨年最下位の阪神でも言えることだろう。

 今の阪神には忘れかけていた「村田魂」が必要。このまま何度もダウンを繰り返すわけにはいかない。