阪神 浮沈のキーマンはソラーテじゃなく高山

2019年08月06日 16時30分

起爆剤としての働きが期待されている高山

 阪神が6日のヤクルト戦(神宮)から真夏の9連戦に突入する。2日に登録を抹消された藤浪に続き、ここまで先発ローテの一角を担ってきた岩田も成績不振を理由に5日に二軍行きが決定。投手陣の台所事情もいよいよ苦しくなってきたが、矢野監督は「順位は当然考える時期。逃げることはできない。自分たちで流れを変えなければ」と上位浮上へファイティングポーズを崩そうとしない。

 チームは現在、101試合を消化し、借金4の4位。偶然にも昨季の101試合終了時のチーム成績とまったく同じだ。昨季の阪神は夏場以降の戦いで急速に勢いを失い、屈辱の最下位。昨季と同じ轍を踏むわけにはいかない矢野阪神はまさに今“浮くか沈むか”の正念場にあるわけだが、そんなチーム内からは「今こそ高山を使え」の声が相次いでいる。

 2016年に新人王に輝いた高山俊外野手(26)は今季、近本、糸井、福留らの存在もあってベンチスタートを余儀なくされているが、内野に加え左翼も守れるソラーテの加入により、立場はますます厳しいものに。代打出場の機会も少なくなる一方だ。

 だが、首脳陣からの評価は非常に高い。平野打撃コーチは「今、チームでイチオシの存在。打撃練習でも『飛ばせ』と言えばチームで一番飛距離が出るかもしれない。でもプロとして生き延びていくため(飛距離を捨て)甲子園で、タイガースで活躍するには何をすればいいかが本人の中で明確になってきた。彼が意識を変えればとんでもなくずぬけた選手になるよ」と高山の素質と成長に強い期待を寄せている。

 チーム関係者も「もともと高山の復活は矢野監督にとっても重要なミッション。チーム事情もあるが、守備難で打撃成績も不安定なソラーテを起用するよりも、高山の出場機会を増やしてほしい」と背番号9の復活に期待をかけている。

「僕にとっては与えられた1打席1打席が重要」と数少ないチャンスにがむしゃらに取り組む高山。かつて「天才」と呼ばれた男の真の覚醒に期待したい。