原巨人 阿部一塁スタメンを解禁

2019年08月06日 16時30分

チームの救世主として期待される阿部

 今季最長、5連敗中の首位・巨人が、6日の中日戦(ナゴヤドーム)から試練の9連戦に突入する。投手陣はコマ不足に陥り、打線は決定力不足と課題は山積するなか、首脳陣も打開策に四苦八苦。救世主の出現が待たれるが、ここへきて大ベテラン・阿部慎之助捕手(40)の「代打解除」の可能性が急浮上している。

 後半戦に入って急失速したチームは連敗を止められず、2位・DeNAに0・5差、3位の広島までもわずかに2差。猛追を振り切るためにも、まずは自軍の連敗ストップが不可欠だ。この日は攻撃陣のテコ入れへ立岡、田中俊、育成出身の山下航の野手3人を抹消。代わって初戦で今季初先発する野上、ビヤヌエバ、故障明けの陽岱鋼が合流した。

 名古屋入り前に報道陣に対応した原監督は、ライバルチームの影が忍び寄る状況にも「我々(首脳陣)が焦ったらどうなるか」とピシャリ。とはいえ、打順について「何かいい案ある?」と冗談めかして笑い飛ばしたように、連敗脱出への手がかりを模索中だ。

 投手陣では中継ぎの野上を先発起用するように苦しいやりくりが続き、攻撃陣も前夜は坂本勇と丸が奮闘する一方で4番の岡本がブレーキ。指揮官は「もう1人、2人そこに加わってくれるとね」と語っていたが、攻撃力アップへ阿部の本格的な一塁スタメン起用プランも温められている。

 原監督の腹心でもある吉村打撃総合コーチに聞くと「なきにしもあらず」とした上で「その試合に対してのベストオーダーであれば(自分から)推薦するケースもあるかもしれないし、監督が『使う』となるかもしれない。慎之助の状態はいい。この前もホームまで帰ってきてくれたしね。この状態を保ってくれているのはありがたいこと」と言い切った。

 阿部の今季のミッションは指揮官が開幕前に明言した「代打の切り札」。交流戦で指名打者として先発出場したケースを除けば、阿部のスタメンは“特例”で岡本が自打球のダメージを引きずっていた7月6日と翌7日の2試合だけ。一塁挑戦中の大城は打撃不振で、一塁・阿部、三塁・岡本などの重厚な布陣も可能となってくる。吉村コーチは「慎之助が今のように元気だったら、そういう選択肢は増えてくる。(首脳陣としては)それが一番ありがたいこと」と期待を寄せた。

 阿部の途中出場の成績は打率2割5分6厘、2本塁打、11打点で、慣れ親しんだスタメンでは3割3分3厘、1本塁打、8打点。終盤までベンチで待機すれば、相手へのプレッシャーにもなり、どちらも捨てがたいが…。5年ぶりのV奪回が至上命令の原巨人。勝負の8月、首位陥落の危機にどんな一手を繰り出すのか――。