巨人とついに0・5差 DeNA躍進の裏に「あの不祥事」

2019年08月05日 16時30分

ボードを掲げる石川(中央)

 ラミレス監督率いるDeNAが4日の巨人戦(横浜)に3―2で勝利。3連勝で、最大10・5あった首位・巨人とのゲーム差をついに0・5とした。

 わざわざ巨人に当てるためローテをずらしたエースの今永が、5回1失点の好投で10勝目をマーク。攻撃では相手の守備のミスにつけ込んで3回までに2点を奪うと、6回には先頭の石川が一塁線を破る三塁打で1000安打を達成。盛り上がるスタジアムの勢いそのままに嶺井が適時打を放つと、最後は守護神・山崎が25セーブ目を挙げた。それでも、ラミレス監督は「首位相手に3連勝はうれしいが、まだ2位」と油断していない。

 快進撃の要因として考えられるのは戦力の充実だ。7月中旬まで打率2割4分4厘に低迷していた主砲ソトが、7月の月間打率を3割2分6厘まで上げる完全復活。先発陣の駒が揃って、リリーフ陣の調子も右肩上がり。投打がかみ合い、7月16日以降は14勝3敗1分けの好成績で、一気に10ゲームも詰め寄った。

 さらに、球団内からは「あの不祥事も影響しているかも」と、ささやかれている。「あの不祥事」とは、4年目右腕・綾部が未成年の少女と関係を持ったとして、球団が7月16日に無期限謹慎処分を下したこと。球団幹部が頭を下げ、ペナントレースを戦うチームに水を差す事態になった。

 過去、DeNAでは未成年選手の喫煙や自動車での当て逃げなどはあったが、女性絡みの不祥事はほとんどなし。球団は行政とも協力して選手の小学校訪問などを行い、子供たちの新規ファン獲得に力を入れてきた。綾部のケースは、その根幹を揺るがしかねない事態になった。

「綾部は、ほとんど一軍では投げていない(登板は2017年の1試合のみ)けど、外からは同じチームの一員として見られる。『結果を出してファンに応える以外ない』と一つになった」(球団関係者)

 偶然にも綾部への処分の日から始まったDeNAの快進撃。「一日一日しっかり戦っていきたい」と前を向くラミレス監督は、あらゆるものをパワーに変えて1998年以来のVを目指す。