中日 深刻・藤浪恐怖症「顔も見たくない」

2019年08月02日 16時30分

ベンチで悔しがる与田監督

 中日にとっては、とんだ災難だった。1日の阪神戦(甲子園)、今季初登板の藤浪から5回途中までに6四球を“プレゼント”されながら、大量点に結びつけられず2―3で逆転負け。4カード連続負け越しで、借金は再び10に膨らんだ。

 与田監督も「あれだけ四球をもらって本来なら3、4点は取らないと」と悔やんだが、同情の余地はある。この日の藤浪は6四球に加えて8番の右打者・木下拓に2打席連続死球。各打者は「僕は左ですけど、右打者はなかなか踏み込めないのでは」(大島)「あれだけ荒れていたら打ちにいけない。それだけです」(阿部)と恐怖心との闘いも余儀なくされた。

 最大の“被害者”である木下拓は2月24日のオープン戦でも藤浪から死球を受けている。村上打撃コーチも「正直言って危ないんでね。あれだけ四球、四球ときて、いつもぶつけられている。それを勇気を持って死ぬ覚悟でいけとは言えない。みんな一生懸命に振りにいくけど、恐怖心で振れないという部分もあるだろうし」と渋い表情だ。

 中日打線は藤浪が降板するまでに、打者23人のうち4安打8四死球で12人が出塁した。それでも犠飛による1点しか奪えなかったことに、与田監督は「簡単にはいかなかった。決まった球は球速も含めていい球だった。送りバントをさせることもあるけど、踏み込んでいって頭とかにボールが来たら怖かった」と打ち明けた。

 藤浪は二軍再調整となるが、いつかは再び対峙する。指揮官は「恐怖心を拭い去るのは難しい。点を取る方法を模索しながらやっていきたい」と前を向いたが、チーム関係者からは「本当に厄介な投手。顔も見たくない」との声も上がっている。藤浪へのトラウマを払拭するのは至難の業と言えそうだ。