3位・西武は両軍合計25安打が乱れ飛んだ1日の首位・ソフトバンク戦(メットライフ)に10—11と競り負け今季初の同一カード3連勝を逃し、その差は4ゲームに戻った。

 4回までに2度リードを奪うも先発・松本航(3回途中5失点)をはじめ投手陣が踏ん張れず9—9の7回に4番手・ヒースが牧原に中前2点タイムリーを打たれ乱打戦の主導権はソフトバンクに転がった。

 辻監督は「(松本は)もちろん、あんなところ(3回途中)で代わると思っていないもん。何でそうなったのか分からない。前回は真っすぐがビシビシきていたのに全然…。暑いせいなのか、抑えて投げていたのか分からないけど」と試合をつくれず3回途中でKOされたドラ1ルーキーに首をかしげた。

 一方で、中村の休養により7月7日のロッテ戦以来、2度目のスタメン出場となったドラ7ルーキー・佐藤龍世内野手が一時は逆転打となるプロ初打点を含む猛打賞4打点の働きに「見事。大したものだよ。投手に向かっていく姿がいい」とそのガッツの見える打撃をたたえた。

 一方で、この日も4打数無安打でこの3連戦10打数無安打と調子を落としている秋山に「本人が一番分かってる、苦しんでいるよ。下位からチャンスをつくってつないでいるからね。まあ、こういうこともある」と心配顔。また、2回には金子侑が右ヒザ内側に死球を受け、途中交代するなど負傷者も出始めた。

 指揮官は「金子は大丈夫だといっていた。みんな結構体にきている。暑い中、心配ではあるけどね。明日もまた移動ゲームだし…。もう少しピッチャーが頑張らないと」とシーズンの踏ん張りどころでの投手陣の奮起を促した。