巨人に快勝 広島・緒方監督が妙に余裕なのは…

2019年08月01日 16時30分

好投のジョンソン(右)と握手をする緒方監督

 広島は31日、首位巨人を3―2で退け、再び5差に接近した。初回に西川の球団新記録となる月間4本目の先頭打者弾と、2番・菊池涼の2者連続本塁打で主導権を握ったが、終盤はヒヤヒヤの展開。最後は守護神フランスアを8回一死三塁からつぎ込む必死の継投でなんとか逃げ切った。

 緒方監督は「西川とキク(菊池涼)が本塁打で昨日の嫌な流れを打ち消して勢いをつけてくれた。(先発ジョンソンも)集中力を切らさず粘り強く投げてくれた」と初回に先制パンチを浴びせた2人に加え、6回無失点と奮投の左腕をたたえると、最後は「また明日の試合を全力で戦うだけです」と締めた。

 敗れていれば7差に拡大し、4連覇は絶望的となっていたところ。ただ指揮官はまだアクセルを踏む様子を見せない。ゲレーロに1点差に詰め寄られる2ランを浴びた2番手の高卒2年目右腕・遠藤について「打たれようが何しようが、いろんな経験をさせることが大事」と話したことからも、妙な余裕を感じる。

 前日の初戦は育成から支配下に昇格したばかりのモンティージャを立てたが敗戦。この3連戦をペナントレースのヤマ場と見るナインの間からは「優勝を目指すならもうギリギリ。大地(大瀬良)を巨人にぶつけるべきだったのでは」と、エースを前カードのヤクルト戦に登板させたことへの疑問の声も上がっていた。だが佐々岡投手コーチも「勝負どころはまだ先にあると思っているんでね」とドーンと構えている。

 余裕の裏にはこんな理由もある。チームスタッフは「ここを無理せず2勝1敗で乗り切れば、まだチャンスはある。巨人はウチの次はベイでしょ。勢い勝負ならベイが勝ち越すんじゃないか。今は2チームで巨人をコツコツ叩いて三つどもえに持ち込めれば」とソロバンをはじく。

 広島が“共闘”を呼びかけるDeNAはヤクルトに連勝し、巨人と3・5差に接近した。果たしてコイの目算通りに事は運ぶか…。まずはこの3戦目を取らないことには始まらない。