2位DeNAと3・5差 V正念場の巨人に温度差

2019年08月01日 16時30分

8回のチャンスを逃して悔しがる原監督

 巨人が31日の広島戦(東京ドーム)に2―3で競り負けた。一時はぶっちぎりで首位を快走し、ライバルの影すらかすむ10・5差をつけていたが、2位・DeNAに3・5差、3位の広島に5差まで詰め寄られた。一気に切迫してきた状況を、現場の首脳陣や球団側はどう受け止めているのか。微妙な温度差が浮き彫りとなってきている。

 序盤の失点が最後まで重くのしかかった。7月7日以来の一軍登板となった先発のドラ1左腕・高橋が、3回途中3失点で早々と降板。その後、救援陣6人が無失点リレーでつないだが、反撃はゲレーロの2ランのみ。8回には岡本に送りバントを命じるなど必死に食い下がったが、チャンスを生かしきれなかった。

 試合後の原監督はサバサバとした表情で「もう一本が出なかったね」としつつ、高橋には「ストライクを投げる勇気というものがなければ、抑える確率は下がります」と二軍再調整を言い渡した。

 これで今回の本拠地3連戦は1勝1敗の五分。振り返れば、前半戦を折り返した時点でセ・リーグの貯金を独占(17個)し、マジック点灯間近の快進撃だった。ところが、後半戦に入って2度の4連敗を喫するなど5勝9敗と失速。その間、DeNAと広島は連勝街道をバク進し、最大10・5あったゲーム差が、あっという間に3・5差まで縮まった。

 追われる者のつらさをまさに実感するチームに対して、首脳陣はこの「3・5差」をどう捉えているのか。

 コーチの一人は「あれだけ連敗したって首位にいるのは俺たちなわけだからね。3・5差を縮めるのは、そう簡単ではない。今年のチームは若い。だから『苦労しているのは他のチームの方。メディアが騒いでいるだけだから気にするな』と言っている」。

 別のコーチも「貯金だって10何個(13個)もある。『今、一番有利なのはウチだ。もちろん相手も簡単には勝たせてくれないだろうけど、それを一戦一戦ハネ返していこう』と(伝えている)」と口を揃えた。首位であることをポジティブに解釈&強調し、チームに漂う不安ムードの封じ込めにかかっている。

 一方、背広組には危機感が広がっている。球団スタッフは「3・5差なんて、実質的にあってないようなもの。今年はどのチームにも大型連勝、大型連敗の波が来ている。ウチだって例外じゃない。何か一つのキッカケで、いつでもひっくり返される。何一つ油断なんかできない」と表情を曇らせた。

 特に次のカードは敵地・横浜スタジアムでDeNAと直接対決。巨人が勝てば突き放せるが、一気に坂道を転げ落ちるリスクも…。立場によって見方、感じ方はそれぞれのようだが、ジワジワとライバルが迫っていることは事実だ。