甲子園でプロ初勝利 中日・山本拓実あふれる球児愛

2019年08月01日 16時30分

初勝利を挙げた山本(右)をねぎらう与田監督

 中日の高卒2年目右腕・山本拓実(19)が31日の阪神戦(甲子園)で6回4安打1失点の好投を見せてプロ初勝利をマーク。チームを3―2の勝利に導いた。

 兵庫・宝塚市出身で小さいころは阪神のファンクラブに入会し、月に2回ほど観戦する熱狂的な虎ファンだった。そのため「緊張感? 昔からよく通ってた球場なんで、人はすごかったけど自分の投球をしようと思った。(阪神ファンの応援歌は)聞いたことのある曲ばっかりだった。高校生のときは夢にも思ってなかったけど、実際、こうやって勝利投手になれてうれしい」と満面の笑みを浮かべた。

 特に憧れの選手は藤川だ。「登場曲とか、マウンドでの姿を見て興奮して投手をやりたいと思った」というほど心酔している。7月11日に出場したフレッシュ球宴(宮城)では同じウエスタン選抜だった阪神の馬場や片山から根掘り葉掘り“藤川情報”を入手。山本は「藤川さんがキャッチボールするときにどんな感じかを聞いたら『力感がないのにきれいな球がグイッとくる』と教えてもらった。自分もそういう球を投げられるようにしたい」と目を輝かせる。

 身長167センチと小柄ながら気持ちを前面に出し、全身を使ったアグレッシブな投球スタイルは、まさに藤川譲り。与田監督も「堂々とした投球だったし、走者を出しても慌てることなく、よく投げてくれた。立ち向かっていく姿というものはチームにすごくいい影響を与えると思う」と褒めたたえた。

 全盛期の藤川の代名詞である「火の玉ストレート」を目指している山本は「藤川さんにはまだ会えていません。会えたら緊張するかも」と言いつつ「自分の持ち味である気持ちで押していく投球をこれからも見せていって、この1勝で満足することなく、たくさん勝ちを積み上げていきたい」と高らかに宣言した。