西武は31日、ファビオ・カスティーヨ投手(30)に戦力外通告をし、ウエーバー公示の手続きを申請したと発表した。

 昨年、西武に入団したカスティーヨは先発、リリーフで20試合に登板し、7勝4敗3セーブ1ホールド、防御率4・48の成績を残し、7月に右ヒジの張りを訴え登録抹消。そのまま11月に同箇所のクリーニング手術を受けた。しかし、術後の経過は思わしくなく、今季は二軍戦で1試合に登板したのみで一軍登板はなかった。

 これに渡辺久信GM(53)は「本人を含め二軍スタッフが復帰に向け努力をしていたんですが、なかなかいい兆しが見えなかった。一軍の戦力としては難しいという判断です」と語った。

 この日が補強期限となったが、新外国人やトレードなど駆け込みでの補強はなし。同GMは「こればかりはタイミングもある。判断的にはうまくアジャストできそうな投手が見当たらなかった。投手に関しては、シーズン序盤にいい投球ができなかった若い投手とニールに徐々にいい兆しが見えてきた。その選手たちが、勝負のかかったこの2か月間にどう成長してくれるかに期待している」とコメントした。