また止められた。広島は30日の巨人戦(東京ドーム)に5―8で敗れ、19日の同カードから続いていた連勝が9でストップ。巨人は5月26日に連勝を11で止められた因縁の相手。この負けで巨人とのゲーム差は再び6に広がった。

 この日は10日に支配下登録されたエマイリン・モンティージャ(23)の一軍初登板初先発となったが、3回もたず3失点で降板。投手陣は2番手のアドゥワから中村恭、島内とつないだが、全員失点で計14安打8失点と踏ん張れなかった。

 ただ、悪いことばかりではない。緒方監督はモンティージャについて「初登板だからね。いい球はあったよ。もっとばらつくのかと思ったけどね」と話し「フランスアがデビューした時と比べて見劣りもしない」と、まずまずの評価を与えた。

 好調の打線も意地を見せた。1―7の8回に先頭の西川が9号ソロ。一死後にバティスタの安打と鈴木の死球で一、二塁とし、松山が3号3ランを放って一時は2点差にまで迫った。

 貯金は2に減ったが1・5ゲーム差の2位DeNAだけでなく、首位・巨人もまだ射程圏内だ。「上位との対戦ということではなく、とにかく一戦一戦という気持ち」と緒方監督。逆転での4連覇へ、ここから大まくりを見せる。