ソフトバンク・上林 王会長の“見守り効果”復活への足がかりへ

2019年07月29日 16時30分

上林(左)に声をかける王会長

 ソフトバンクの上林誠知外野手(23)が28日のオリックス戦(ヤフオク)で10号2ランを含む2安打2打点の活躍。チームを9―2の勝利に導いた。

 不振が長引いており、今カードは初戦でスタメン落ち。しかし、終わってみれば8打数4安打2本塁打と大爆発した。そんな上林が「ああいう方に気を使ってもらっている。本当にありがたい。結果で返すだけかなと思います」。こう感謝の思いを口にしたのが、この3連戦の打撃練習を周囲も驚きの“皆勤賞”で見守った王貞治球団会長(79)だった。

 不振を極めている若手の主力だけに打撃コーチはもちろん、秋山前監督、松中信彦氏ら指導力に定評のある野球評論家も足を運んで復活へのサポートをしていた。しかし、調子は上向かなかった。今回の王会長からも初戦に20分にも及ぶ指導を受けたが「逆にいろんな人から教えられすぎているんじゃないか」(チーム関係者)と心配する声まで出ていた。

 しかし、そんな不安は無用だった。「シンプルなほうがいいのかなと思いました。『捉えるポイントだけ決めていけ』と。結局はそこにたどり着くのかなと思いました」(上林)。指導の要点は簡潔そのものだったという。2戦目、3戦目も上林を気遣ってか、熱視線を送りつつも「いいぞ!」などと簡単なエールを送るだけだった。

 この爆発が復活への足がかりとなるか。試合後の王会長も「打っていけば自分でも分かってくるだろうしね。少しずつね」とホッとした表情だった。