西武は28日、両チーム合わせて24安打の乱戦となった日本ハム戦(メットライフ)に延長10回の末、8―7とサヨナラ勝ちを収め、連敗を2で止めた。

 3回に山川の31号2ランで逆転し、その後はリードを許さず7―4で迎えた9回、守護神・増田が守り切れず、日本ハム・近藤に同点3ランを被弾し延長戦に突入。10回、木村が中前打で出塁すると、秋山の打球を日本ハムの遊撃・中島卓が後逸した隙を見逃さず、木村が一塁から一気に本塁生還。最後は“足技”で乱打線に終止符を打った。

 辻監督は「(4安打の)木村は非常に良かった。最近、バッティング自体がすごく向上しているんで、結果が出ない時もありましたけど、その意味でも良かった。足はウチのチームの持ち味なんですけど、岡田のバスターエンドランも見事だった。いい形で点が入った」と攻撃面を総括。

 一方で不安が増幅し始めた投手陣について「ちょっと平井が疲れてきてるのかな。流れ的に8回の守りの時に後ろの打者に回してしまって、9回に主軸に回る嫌な流れになってしまった」と増田の同点被弾を招いたセットアッパー・平井の勤続疲労を心配した。