阪神の藤川球児投手(39)が26日の巨人戦(東京ドーム)で2点リードの9回に登板。先頭の立岡に中越えへの二塁打を許すも、その後は落ち着いて後続を打ち取り、無失点でゲームを締めくくった。

 この日一軍登録されたソラーテと入れ替わる形でこれまで守護神を務めてきたドリスが二軍へ降格。“代役”としてクローザーを務めることになった藤川は2018年9月12日の中日戦以来となるセーブをマークした。「(クローザーとしての登板にも)いつもと同じ意識だった。先頭打者を出してしまい嫌な感じだったのですが、ランナーはあまり気にしないようにした。(二軍へ降格した)ドリスのこともありますが、新しい戦いなので、私情は挟まずに…」

 藤川にとって今季は、守護神復帰を期して臨んだシーズンだった。だが春先に不調で出遅れたこともあり、今季はここまで主に勝ちパターンの一角として7回のマウンドを守り続けることに。それでも「自分は筋金入りのスロースターター。夏場当たりから本格的に本領発揮するタイプ。いつか必ず(守護神復帰への)チャンスは巡ってくる」と黙々と牙を研ぎ続けた。誕生日は7月21日。39歳初のセーブを挙げ自身の“予言”を見事実現させた火の玉右腕は「(新しい年齢にも)ようやく慣れてくると思います」と語り球場を後にした。