第101回全国高校野球選手権岩手大会の決勝が25日、岩手県営球場で行われ、「令和の怪物」こと佐々木朗希投手(3年)を擁する大船渡は花巻東に2―12で大敗。ベンチスタートとなった佐々木は出場せず、甲子園の舞台には進めなかった。

 プロ球団も大注目する逸材が最後は出番なく終えた。巨人・原辰徳監督(61)はこの日、ヤクルト戦(岐阜)の試合前に報道陣の取材に応じ「本人と(国保)監督さんを含め、関係者が苦渋の決断をしたのではと察します。この決断に関しては、どういう決断をしても彼と皆さんで決断したことが正しかったと思う」と語った。

 巨人としても、佐々木は今秋のドラフト1位候補の一人。指揮官は佐々木の素質について「例えようのない選手」と評し「ぜひ甲子園の舞台で見てみたかったというのが率直な意見です」と素直な思いを述べた。