3年ぶり5連敗…鷹野球崩壊危機

2019年07月20日 13時00分

三振したデスパイネを渋い表情で見つめる工藤監督(右奥)

 首位安泰――というわけでもなさそうだ。ソフトバンクは19日の楽天戦(楽天生命パーク)を1―5で落として3年ぶりの5連敗。9回先頭の明石が四球を選ぶまで1人の走者も出せず、相手先発の美馬に1994年の巨人・槙原寛己以来となる完全試合、楽天初のノーヒットノーランを献上する寸前まで追い込まれた。

 後半戦に入って打線に元気がない。前カードは3戦計3得点で、この日は9回の2安打で1点を奪うのがやっと。工藤監督は悔しさをにじませながら「こういう展開にしてはいけなかった。ファンに申し訳ない。選手は一生懸命やってくれている。ベンチがしっかり指示を出すのも仕事。明日から気を引き締めて、気持ちを入れ換えてやっていく」と前を向いた。
 2位の日本ハムとは3ゲーム差。まだ“危険水域”というわけではないが、チーム内からは「このままだと『投手中心の守り勝つ』という、うち本来の野球が崩れかねない。打てない、点が取れないとなると投手は無駄な四球を出してはいけないとか、点を与えないようにしようとすればするほど投球が小さくなり、それが悪い方に出る。特に今は若い投手が多いだけに、その傾向が出やすい」(チーム関係者)と負のスパイラルを心配する声も出始めた。

 リーグ4位のチーム打率2割4分9厘に対し、同防御率3・47はダントツだが、ここにきて投手力ではカバーできないほど攻撃陣の低迷が深刻化している。ある首脳陣は「本来の戦い方を見失って打線を大きくいじったり、ベンチがバタバタすれば悪循環に拍車をかける。そうならないように早く悪い流れを止めないといけない」と言う。危機感はかなりのものだ。