ただの打撃不振では片づけられないかもしれない。日本ハムの清宮幸太郎内野手(20)が「9番・DH」で臨んだ19日のロッテ戦(札幌ドーム)でも3打数無安打に終わり、6月21日の中日戦で放った二塁打を最後に31打席連続無安打ともがき苦しんでいる。

 長いトンネルに入る直前には本塁打を含む3試合連続安打と決して悪い状態ではなかった。それだけに、チーム内では打撃不振の理由としてオカルトチックな話まで浮上している。

「ファイターズがファン向けに発行している雑誌があるんですが、表紙を飾った選手がその後不振傾向になる都市伝説のようなものがあって…」と声をひそめて語るのは球団関係者。昨年を例に挙げると、7月号で清水とともに表紙を飾った石川直は肉離れ、8月号表紙の上沢は1か月近く勝ち星から遠ざかり、9月号表紙のレアード(現ロッテ)も肉離れで戦線離脱するなどアクシデントに見舞われていた。

 その影響かどうか定かではないが、今年から雑誌名を「FORTE(フォルテ)」と改めリニューアル。一発目の表紙を飾った西川は19日現在、打率2割8分9厘で15盗塁とまずまずの成績を収めているが、前出関係者は「清宮は5月号で表紙を飾って、その後の結果はご覧の通りで…。7月号で表紙になった中島卓は約1か月間(6月22日から7月17日)無安打でした。今年も嫌なジンクスが出始めてますよね」と顔をしかめる。科学的な根拠はないが、妙な噂を封印するためにも早く不振から脱出したいところだ。