阪神・原口文仁捕手(27)が19日、6月度の「スカパー! サヨナラ賞」を受賞した。大腸がんを克服し、6月に一軍昇格すると本拠地凱旋となった6月9日の日本ハム戦(甲子園)では9回裏二死二、三塁のチャンスに代打で登場。大歓声のなか日本ハム・秋吉から中前への適時打を放ち劇的なサヨナラ勝ちに貢献。復活を心待ちにしてきた矢野監督を男泣きさせた。

 初受賞となった原口は「今後に向けてモチベーションが上がる賞をいただき感謝の気持ちでいっぱい。一軍の舞台で活躍することが多くの方々の励みになると思ってやってきたので、今一軍でできていることを幸せに感じる」とニッコリ。

 5月度の高山に続き阪神からは2か月連続での選出となったが、現在チームは6連敗中で首位・巨人とは11・5ゲーム差。それでも不屈の精神を持つ男は「チーム一丸となって上位に食い込んでいきたい。まだまだ諦める試合数ではない。目の前の試合に集中してやっていきたい」と逆転Vに向けて意気込んでいた。