中日の勢いが止まらない。18日のDeNA戦(横浜)も投打の歯車ががっちりかみ合い7―3で快勝。2009年7月以来となる10年ぶりの8連勝を飾り、2位タイに浮上した。

 連勝の要因を与田監督は「選手の頑張り以外ない。スタッフも一生懸命サポートしてくれている」とし「今まで負けているときに頑張ってないわけじゃないけど、うまくいかなくても続けてきたことが、今こういう形になっているのでは」と説明した。

 竜ナインの発奮材料の一つになっているのが他球団からナメられたことだ。確かに、昨季まで球団ワーストの6年連続Bクラスに沈みながら今オフに目立った補強をしなかったこともあって、開幕前の評論家らの順位予想では大半が5、6位と低評価だった。しかし、前半戦を借金6の5位ではあるが、2位まで2ゲーム差で折り返し、前日は4年ぶりに7連勝を飾り、単独3位に浮上した。

 連勝中にはこんな声も耳に入ってきた。他球団の関係者が「何で中日がウチよりも強いのか分からない。シーズン中にAクラスに浮上するなんて思ってもみなかったし、このまま中日を走らせたらウチの選手たちは恥ずかしいと思わないといけない」と発言。これにチーム内では“ふざけるな”となっていた。

 チーム関係者は「はっきり言ってウチの打線は他球団から見ても悪くない。それなりに選手が揃っていて怖いと思うし、ここにきて投手力が安定してきたので勝ちだした。ウチのチーム力を侮ってほしくないね」とピシャリ。与田監督は「一つでも多く勝つ、それしかない!」と、このまま連勝街道を突っ走る意欲を見せている。竜の逆襲から目が離せない。