阪神・藤川球児投手(38)が13日、マイナビオールスターゲーム2019第2戦(甲子園)の9回に登板し、3者凡退で締めくくった。

 カブレラ(西武)、小笠原(日本ハム)ら当時のパ・リーグを代表する強打者を予告ストレートで空振り三振に仕留めた2006年のオールスターは、今なお語り継がれる名場面。12年以来となる7年ぶりの出場とあって、試合前の会見では伝説の再現を求める声が上がり「古すぎるんですよね。絶対にしないです(笑)。さすがにこの年齢なんで」と話す一方で「ホームランバッターと対戦したい。その時は真っ向から勝負したい」と話していた。

 その言葉通り銀次(楽天)、甲斐(ソフトバンク)、森(西武)を相手に、全12球をオール直球で勝負。「(雨で)下が悪かったのでストライク中心で勝負した。久々の球宴だが、違和感はなかった。後ろを守っていた坂本(巨人)からも『懐かしかった』と言われた」と笑顔で振り返った。

「日本のトップ選手が集まる場所なので(他選手との)会話はいらない。自分が“感じる”ものがあれば(他選手の)投球フォームなどを参考にしたい」とあくなき向上心をのぞかせた藤川も21日で39歳。プロでのキャリアも20年とあって「気がつけば出場最年長選手になってしまった。今と(入団当初の)昔では、球界の空気がだいぶ変わってきたのも感じる」と話した。