【球宴】ソフトバンク・千賀 進化着々メジャーモード

2019年07月13日 16時30分

初回に坂本勇をフォークで三振に切って捨てる千賀

「マイナビオールスターゲーム2019」第1戦が12日、東京ドームで行われ、全パが6―3で全セに快勝した。全パの先発を務めたのはソフトバンクの161キロ右腕・千賀滉大(26)。この日の最速は156キロで、注目された球宴最速の162キロ更新こそならなかったが、2回無失点と貫禄の内容。近い将来のメジャー挑戦へ、着々と進化を続けている。

 球宴を前に「スピードガンと対決してきます」と意気込む千賀だったが、初球に投じたボールは130キロのスライダー。東京ドームに笑いとどよめきが起こった。

 初回、先頭のヤクルト・山田哲に三塁打を許したが、ここでギアを上げた。全パベンチも初回から異例とも言える内野前進守備を敷くと、千賀はここから後続を空振り三振、一ゴロ、中飛に仕留めて0に抑えた。2回も難なく無得点。9勝2敗、防御率1・97と圧倒的な成績を残した前半戦のすごみをいかんなく発揮した。

 そんな千賀はこのところのパフォーマンスに自信を深めている。昨オフからの肉体改造で体重は7キロ増。さらに肩、ヒジの疲労軽減と故障予防に重点をおいて投球フォームを改造した。それらの成果が結果につながっているからだ。

 先発転向後、ヒジ周辺や背中の故障などで離脱するイメージが強かった右腕だが、そんな姿はもはや過去の話。前半戦、千賀自身が特に進化を実感したのは「中5日登板」だった。

「パフォーマンスは落ちなかったし、肉体的な負担をまったく感じなかった。全然大丈夫だなという手応えを得られたことは良かったし、今後にも明るい」(千賀)

 短い投球間隔でのパフォーマンスは、千賀にとってもテーマの一つ。将来的な挑戦を公に表明しているメジャーの主流は「中4日」だ。「ちょっと次元が違いすぎますからね、メジャーの中4日は」と笑うが、夢に向けて確実に進化している。

 今季は実績を伴いながら、スケールの大きな完成された投手へ成長を遂げている26歳。「まだまだ足元にも及ばない投手がいっぱいいる」。進化を止めない右腕が後半戦もNPBをホークスをけん引する。